歯医者でのクリーニング料金はいくら?相場や保険適用の条件を解説

歯科ユニット画像 お口の悩み

最終更新日 2024年3月4日

口元は人の印象を大きく左右します。いくら身なりを整えていても、歯が黄色かったり口臭がしたりしては魅力も半減してしまいます。口腔内は、さまざまな細菌が常在しているため、セルフケアだけでは十分に汚れを落としきることはできません。

残ったプラークや歯石が歯の黄ばみや口腔内の悪臭の原因となります。それらを除去するためには、歯科医院でのクリーニングが有効です。今回は歯医者でクリーニングする際の料金や保険適応条件について解説します。

(adsbygoogle = window.adsbygoogle || []).push({});

歯医者でのクリーニングとは何をするのか

女医イラスト

歯医者でクリーニングをする方法は、いくつかあります。代表的なものは、以下の5つです。

歯周病・虫歯・噛み合わせなどの検査

歯医者でクリーニングを行う際は、まずお口の中の検査を行います。

スケーリング(プラーク・歯石除去)

金属でできた鎌のようなハンドスケーラーと先端から水と超音波を発する超音波スケーラーを併用して歯に付着した歯垢や、プラークが石灰化した歯石を除去します。プラークはご家庭でのセルフケアで落とすことができますが、歯石は歯医者にある専門の器具や機器を使用しないと除去できません。歯医者で受けられるクリーニングで最もポピュラーなのが、こちらのスケーリングです。

ルートプレーニング

歯茎の中にある歯の根に付着した歯石を除去する処置です。多くの場合、麻酔をしてキュレットスケーラーという器具を使用します。

着色除去・エアフロー・ジェットクリーニング

タバコやコーヒーなど着色性のものを頻繁に摂取する傾向のある方は、多くの場合に歯への色素沈着がみとめられます。色としては、黄色や茶褐色が一般的です。

こちらの汚れは歯石に色素が上塗りされている状態なのでセルフケアで落とすことはできません。歯医者にあるサンドブラストとよばれる機器を使用してクリーニングします。

ブラッシング指導

プラークは、数日間で石灰化して歯石となります。毎日、自己流の歯磨きをしていても完璧にプラークを落としきるのは難しいといわれています。なぜなら、お口の中は千差万別だからです。

一般的なブラッシング方法をまねて歯磨きをしても、ご自身の口腔内状態とマッチしていなければ磨き残しがでます。そうした汚れが蓄積し歯石となるのです。歯医者でケアを受けたり正しい歯磨きの方法を学ぶことで、ホームケアでも高いクリーニング効果を期待できるようになります。

歯医者のクリーニングと聞くと、「ホワイトニング?」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。ホワイトニングは、歯の表面を脱灰して白くすること。歯医者のクリーニングとは、虫歯や歯周病の予防につながる専門的なケアのことです。このような、プロによる徹底した歯面清掃のことをPMTC(Professional Mechanical Tooth Cleaning)といいます。

クリーニング料金の相場

電卓写真

検査(レントゲン、歯周ポケット測定など)

価格:約3,000~4,000円

時間:約20分

スケーリング(検査代含)

価格:保険適用時で約3,000~4,000円、適用外だと約8,000円

時間:30~60分

ルートプレーニング

価格:1歯あたり約200円

時間:30~60分

エアフロー・ジェットクリーニング

価格:約4,000〜6,000円

時間:約30〜60分

ブラッシング指導

価格:保険適用で約240円

時間:約10~15分(保険適用の場合には月1回の制限あり)



保険内でのブラッシング指導量は単体で見るとお安く感じるかもしれません。しかし保険診療には様々なルールがあるのでこれのみやってくださいというわけにはいきません。また、内容も10分程度で基本的な部分のみとなります。

少し予算をプラスしても、保険外のブラッシング指導を受けることをおすすめします。、将来的なことを考えると、こちらのほうがはるかに経済的です。専門家のケアを受け虫歯や歯周病を未然に防ぐことにより、時間的にも経済的にも節約できることにのみならず健康寿命まで維持できるとしたら、あきらかにお得だといえるでしょう。

クリーニングが保険適用になる場合とならない場合の違い

ガビーン写真

歯医者のクリーニングが保険適用となるのは治療を目的とした歯石除去やルートプレーニングの場合です。歯を美しくため、いわゆる審美を目的としている場合には保険が適用されません。事前に確認の上クリーニングに入ることで、安心して処置を受けられるでしょう。

クリーニングのメリットと注意点

ミラーと歯ブラシイラスト

歯医者のクリーニングはたくさんのメリットがありますが、やはりデメリットもあります。こちらでは、メリットとあわせて注意点についても解説します。

メリット

  • 虫歯や歯周病を予防できる
  • 口臭の改善や予防ができる
  • 本来の自然な歯色を取り戻せる

どれも、お口や身体の健康に直結する素晴らしい効果です。

注意するべき点

痛みを感じる可能性がある

歯や歯茎に何らかのトラブルを抱えているときには、治療中や治療後に痛みを感じることがあります。健康な口腔状態の方は、ほとんど痛みを感じることはないので安心してクリーニングを受けられることと思います。

着色しやすい飲食物は避ける

通常、歯の表面は「ペリクル」というタンパク質の膜で覆われています。しかし、クリーニング後は一時的に被膜が除去された状態となります。そのため、処置後すぐに赤ワインや醤油、ブルーベリーなど着色力の強い食品を摂取してしまうと再び歯にくすみが出てしまいます。

また、スポーツドリンクや炭酸ジュース、お酢など酸性の飲食物は透明であっても歯への着色が懸念されます。ペリクルはクリーニング後、約12〜24時間で再生します。そのため、クリーニングの翌日以降は上記の飲食物を摂取しても問題ありません。

歯医者でのクリーニングを受ける頻度

アイラブ歯科イラスト

1〜2ヶ月に1度

  • 喫煙をされる方
  • 歯磨きが苦手な方
  • 歯並びがよくない方
  • 口呼吸をしている方
  • 詰め物や被せ物が多い方
  • 甘いものを頻繁に食べる方

歯並びがよくない人や歯磨きが苦手な人は、プラークの除去が難しく歯石が形成されやすい傾向にあります。そのため頻繁なケアが必要です。

【2〜3ヶ月に1度】

  • 歯石がつきやすい方
  • 色素沈着が気になる方
  • ワインなどの嗜好品がある方

しっかりと歯磨きができているにもかかわらず、体質的に歯石がつきやすい方がいらっしゃいます。遺伝的な唾液の成分などが歯石形成を促進してしまうといったケースがこれにあたります。こういった方は、隔月もしくは季節が変わる節目でクリーニングを受けるとよいでしょう。

3〜6ヶ月に1度

  • セルフケアがしっかりできている方

特に歯や歯茎に問題がない場合は、半年を目途に歯医者でクリーニングをするのがおすすめです。

クリーニングをおすすめする歯科医院の特徴

コップ歯ブラシイラスト

クリーニングをしてくれる歯医者は星の数ほどあります。そのような中、どんな歯医者がよいのか迷ってしまう方もいらっしゃることでしょう。こちらでは、おすすめの歯科医療機関の特徴を解説します。

  • 施術が丁寧。
  • 細かな気遣いも感じられる。
  • しっかりと話を聞いてくれる。
  • むやみに高額医療を勧めない。
  • きちんと治療方針を教えてくれる。
  • どんな質問にもきちんと答えてくれる。
  • スタート前にゴール時の着地点を伝えてくれる。


上記のような歯医者だったら、初めてのクリーニングでも安心して通えるのではないでしょうか。受診前にはしっかりと下調べをして、ご自身にピッタリの歯科医院を探してみてください。

まとめ

歯医者というのは、とかく敬遠されがちな印象があります。痛くなってから慌てて駆け込むという方も少なくないのではないでしょうか。

ですが、歯医者のクリーニングを上手に活用することで、治療期間も治療費もミニマムにすることができます。ぜひ、あなたの大切な身体と資産のために歯医者のクリーニングを受けてみてはいかがでしょうか。


『関連記事:「20代で虫歯だらけになる原因とリスク、改善策と治療費の目安」』

『関連記事:「花嫁必見♡結婚式前にやっておきたい歯のメンテナンスを紹介します!」』

ZLTPopJbwLUGbttOJYyarc5WofaXGY9SHOV9f0bx7ny9cAO9 xRyGKz44GuPrpZe3uA365dentist総監修 歯科医師/ゆきこ 

長崎大学歯学部卒業、〜2018 九州医療センター、2018〜現在 都内歯科クリニック勤務zhKFbR2UnWLU wORCHcMtbaz0HndHHlMsJK1CtPAbDztKrpmwSszNu39fdtuFVWitJTBuCoyDHShDMVJirZmE5MOC6z4rtuflfeto2HlX3kgrLfi FuccIHQHSDEiybJao7mK1VTv7Rl6LneC8ZkcPc監修 歯科医師/Naomi

臨床研修終後、都内審美歯科勤務。現在は歯科医師/歯科ライター

You cannot copy content of this page